モレスキンのノートを選ぶとき、最初に悩むのが「ハードカバーとソフトカバー、どちらにするか」ということではないでしょうか。
どちらもメリットがありますが、結論から言うと、「ノートを書く場所」と「持ち運びの頻度」によって最適な選択は変わります。
- 立ったままや膝の上などでメモを取る機会が多い人
- ノートを長期間にわたり大切に保存したい人
- 使い込むことでカバーの経年変化を楽しみたい人
- ノートを持ち歩くことが多く軽さや薄さを重視したい人
- 思いついたときにサッと書き始めたい人
- 初めてのモレスキンでまずは気軽に試してみたい人
この記事では、両方を愛用してきた私の経験をもとに、スペック比較やそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
あなたにとってよりよい一冊を見つける参考にしてくださいね!

ハードカバーとソフトカバーの違いを比較
モレスキンのハードカバーとソフトカバーの違いを、価格や重さ、厚みなどの基本的なスペックを比較して、全体像を把握してみましょう。
※クラシックノートブック「ラージサイズ」を基準に比較
| 比較項目 | ハードカバー | ソフトカバー |
| 定価 | 4,070円 | 4,070円 |
| ページ数 | 240ページ | 192ページ |
| 重さ | 330g | 230g |
| 厚み | 1.5cm | 1.0cm |
| 表紙の素材 | ポリプロピレン | ポリウレタン |
| 開きの良さ | 180度フラットに開く | 180度フラットに開く |
| サイズ展開 | ポケット~XLまで展開あり | ポケット~XLまで展開あり |
※参考:モレスキン公式サイト
モレスキンのサイズについては以下の記事を参考にしてください!

モレスキンのハードカバーのメリット・デメリット

まずは、モレスキンの代名詞とも言えるハードカバーの良いところと、気になる注意点を詳しく見ていきましょう。
▼ハードカバーのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| デスクがない場所でも安定して書ける 180度しっかり開きフラットな状態を保てる しっかりした書き心地が得られる カバーの耐久性が高く中身を保護できる 使い込むほどカバーの経年変化を楽しめる | 複数冊持ち歩くとかさばりやすい ページがめくりにくい サッとメモには機動力が低い |
メリット①デスクがない場所でも安定して書ける

ハードカバーの最大の魅力は、その厚みと硬さが立派な土台になることです。
例えば、次のような場面で便利です。
- 電車の中で膝の上に広げてメモを取るとき
- 仕事中に立ったままサッとメモを書くとき
- カフェのソファなど不安定な場所で書きたいとき
seiko「どこでも書ける安心感」を重視する人には、大きなメリットに!
メリット②180度しっかり開きフラットな状態を保てる


モレスキンは製本のつくりが非常に良く、開いたときに180度しっかり開きます。
ページが自然にフラットになるため、押さえなくても安定した状態を保てます。
段差や反りを気にせず書けるので、書いていて気持ちよくストレスを感じません。
メリット③硬さがあるのでしっかりした書き心地が得られる
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ハードカバーは適度な硬さがあるため、下敷きがなくてもしっかりした書き心地が得られます。
硬すぎず柔らかすぎないカバーのバランスが、書くときの安定感を高めてくれます。



私は、このハードカバー特有の書き心地にすっかりハマってしまいました!
メリット④カバーの耐久性が高く中身を保護できる


ハードカバーは頑丈な作りになっているため、長期間の使用はもちろん、多少粗雑に扱ってしまっても安心です。
バッグに雑多に入れて持ち運ぶことが多い方にも心強いですよ。
カバーがしっかりと中身をガードしてくれるので、中のページが破れたり、角が折れ曲がったりする心配がありません。
きれいな状態を保ちやすく、長期使用や保管に向いています。
メリット⑤使い込むほどカバーの経年変化を楽しめる


ハードカバーは、使い込むほど表紙の経年変化を楽しめるのも大きな魅力です。
オイルクロスでコートされている表紙は、使うほどに手になじむような柔らかさやしっとり感が出てきます。
システム手帳の革を育てる感覚と似ていて、1冊の「ノートを育てる」楽しさがあります。
▼まずはハードカバーをチェックしてみる
デメリット①複数冊持ち歩くとかさばりやすい
ハードカバーは丈夫なぶん、一般的な大学ノートと比べて厚みがあります。
そのため2〜3冊を同時に持ち歩くと、バッグの中でかさばりやすくなります。
常に複数のノートを持ち運びたい方には、不向きに感じるかもしれません。
デメリット②ページがめくりにくい
ハードカバーはカバー自体に硬さがあるため、ソフトカバーのように表紙ごとページをめくることができません。
そのため、最初のうちはページをパラパラとめくるのが少し億劫に感じるかもしれません。
頻繁にページを戻って見返したり、素早く目的のページを開きたい場面では、少し手間取ってしまう感があります。
デメリット③サッとメモには機動力が低い
カバーがしっかりしている分、片手でサッと開いてメモを取るという点では、ソフトカバーに機動力が劣ってしまいます。
例えば、急な電話中にメモを取ろうとして、片手でノートを開きたい場面では、少しもたつくことがあります。



正直、慣れたらそこまで気にならなくなりました!
私の場合は、ノートを机の上に開きっぱなしなので、今ではほとんど不便を感じなくなりましたよ。
モレスキンのハードカバーがおすすめな人
ハードカバーの持つ「頑丈さ」や「安定感」といった特徴から考えると、次のような方にぴったりのノートと言えます。
- 立ったままや膝の上などでメモを取る機会が多い人
- ノートを長期間にわたり大切に保存したい人
- 使い込むことでカバーの経年変化を楽しみたい人



私が現在愛用しているのは定番のハードカバーです!
モレスキンのソフトカバーのメリット・デメリット


続いて、一度使うとその軽快さにハマる人も多い、ソフトカバーの魅力と知っておきたい弱点を紹介します。
▼ソフトカバーのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| スリムでコンパクトなため機動性が高い 軽くバッグに入れても負担になりにくい ページがめくりやすくサッと書き始められる カジュアルで気軽に使える雰囲気がある | 机がない場所では安定せず書きにくい カバーの耐久性はハードカバーより低め |
メリット①スリムでコンパクトなため機動性が高い


ソフトカバー最大の魅力は、なんといってもそのスリムでコンパクトなサイズ感にあります。
ラージサイズでも横幅はA5よりややコンパクトで、192ページありながら厚みも約1.0cmと非常にスマートです。
バッグに入れて持ち歩いたり、メモ帳感覚で使うのにも向いています。
メリット②軽くバッグに入れても負担になりにくい


ソフトカバーはハードカバーに比べて軽く、体感でも違いがはっきり分かります。
スリムな形状なのでバッグの中でかさばらず、持ち運びのストレスが少ないです。



2〜3冊まとめて持ち歩いても負担になりにくいのは、大きなメリットです!
メリット③ページがめくりやすくサッと書き始められる


ソフトカバーは表紙がしなやかなので、表紙ごとページをパラパラとめくれます。
頻繁にページを見返したり、目的の場所を素早く開きたい場面では、この柔軟さがすごく重宝しますよ。



片手でサッと開くことができるので、機動力は抜群です!
メリット④カジュアルで気軽に使える雰囲気がある


ソフトカバーは見た目が柔らかいため、カジュアルな場所にも自然に馴染んでくれます。
ハードカバーは重厚感がある一方で、慣れないうちは少し「書くハードル」が高く感じるかもしれません。
その点、ソフトカバーは気軽な普通のノートに近い感覚で使えるので、最初の一歩が軽いのが実は魅力です。
▼まずはソフトカバーをチェックしてみる
デメリット①机がない場所では安定せず書きにくい
ソフトカバーは表紙が柔らかいため、当然ながらしっかりした土台がないと書きにくいです。
ハードカバーのように、立ったままでメモを取ったり膝の上で広げて書いたりする使い方にはあまり向いていません。
そのため、基本的にはデスクの上で使うことが多い人に向いています。
デメリット②カバーの耐久性はハードカバーより低め
ソフトカバーは表紙が柔らかいため、どうしてもハードカバーに比べると耐久性は一歩譲ります。
長期間タフに使ったりバッグにそのまま放り込んだりすると、表紙の角が少し傷んだり折れたりすることも。
とはいえ、普通に使う分には十分な強度があるので、あくまで比較した場合の差として考えてくださいね。
モレスキンのソフトカバーがおすすめな人
ソフトカバーが持つ「しなやかさ」や「機動力」といったメリットを活かせるのは、次のような方です。
- ノートを持ち歩くことが多く軽さや薄さを重視したい人
- 思いついたときにサッと書き始めたい人
- 初めてのモレスキンでまずは気軽に試してみたい人



私もソフトカバーからモレスキンデビューしましたよ!
私のモレスキン遍歴|ソフトからハードカバーへ
私が現在メインで愛用しているのはハードカバーですが、実は最初から使いこなせたわけではありません。
失敗を経てソフトカバーに出会い、最終的にハードカバーへ移っていった私のモレスキン遍歴をご紹介します。
最初に使い切れたのはソフトカバーだった


「モレスキンといえばこれ!」という憧れから、一番最初に手にしたのはハードカバーの方眼(スクエアド)ラージサイズでした。
ただ、初めての重厚な佇まいに気構えてしまい、膨大なページ数を前にして途中で挫折してしまいました。
それでもモレスキン独特の質感が忘れられず、普段ソフトカバーのノートを使っていた私は、馴染みやすそうなソフトカバーのルールド(横罫線)ラージサイズで再チャレンジすることに。
それが功を奏したのか、試行錯誤しながらも初めて一冊を丸ごと使い終えることができたのです。



自分の「書きやすさ」から入ったのが正解でした!
表紙の質感にハマってハードカバーへ


ソフトカバーを数冊使い切れるようになると、心のどこかにあった「やっぱりモレスキンといえばハードカバー」という憧れが再燃しました。
そこで次に選んだのが、ハードカバーのルールド(横罫線)ラージサイズです。
実際に使ってみると、洗練された佇まいの美しさや、使うほどに手になじんでいく表紙の経年変化にすっかりハマってしまいました。
ソフトカバーの軽快さも魅力ですが、ハードカバーにはノートをじっくり「育ててい」くような重厚感があります。
以来、シーンに合わせて使い分けつつも、私のメインパートナーはハードカバーに落ち着いています。



「ノートを書く」という行為そのものが、少し特別になりました!
まとめ:自分にぴったりのモレスキンを選ぼう
今回はモレスキンのハードカバーとソフトカバーについて、それぞれの特徴を比較しながらご紹介しました。
重厚感があり「一冊を育てていく」楽しさがあるハードカバーと、しなやかで「日常の機動力」に優れたソフトカバー。
どちらも魅力がありますが、迷ったときは「自分が一番ワクワクして、ペンを握りたくなるのはどちらか」という直感を大切にしてみてください。
もし「ハードカバーは少しハードルが高いかも」と感じるなら、私のようにソフトカバーから始めて、モレスキンの質感に慣れていくのも一つの手ですよ。



まずは自分が良く使うシーンをノートに書き出してみてください。
お気に入りのモレスキンと共に、豊かなノートライフを楽しんでいただけることを願っています!

