※当記事は私の旧運営ブログ「LGBT あなたと心をつなぐブログ」にて2020年9月30日に投稿した記事です。
ある時、タレントのIKKOさんのこんなお話を聞いてとても感銘を受けました。IKKOさんといえば、美容家としてカリスマ的な存在であり、そしてまた、男性として男性が好きだと公表をされています。IKKOさんが「ゲイであることが仕事で得をしている、」とお話をされていました。美容業界においては、男性的なセンスと女性的なセンスを合わせ持っていることが、ずば抜けた美的感覚を生み出し、その才能が重宝される存在であるということ。「この人は、すごいな、、」と、心が熱くなりました。普通ならセクシャルマイノリティであることをマイナスに捉えがちなところを、プラスに捉えている。もちろんその裏には、苦難や絶え間えない努力があったからこそ、響く言葉です。
この言葉を受けて、私自身も、「悪いことばかりではないはず、経験を通じて、得たこともあるはずだ」と、考えるようになりました。そう、私もIKKOさんと同じように、女性性と男性性があることで、その両方の感覚が、仕事や人間関係で随分活きていることが実はあるんじゃないかと感じています。そしてそれは自分の魅力にもなります。そして、やはり、経験を通して、最も得られたことと言えば、辛い思いや恋愛をして来たからこそ、人に優しくなれること、人の気持ちが分かるということ。物事を違った点で見れたり…。人として深く、生きれるということです。
辛く苦しい経験も、決して何一つ無駄ではないということ…。そしてそれは、自分の気持ちに正直になり、自分を大切にしようと思ったこと、現在の彼女への恋愛を通して思えたことです。たとえこの恋が報われなくとも、きっと何かの形で、想い続けたことは返って来るだろうと、そう思っています。
今、このブログを読んでいただいている方が、悩んでいるようなら、「だいじょうぶだから」と声をかけてあげたいです。どうか、あなたという存在を大切にしてあげて、自分らしく生きて欲しいと思います。セクシャルマイノリティ、それは、あなたの個性の1つであり、それゆえもたらされている良さがきっとあるから。そして現在、複雑な恋愛で悩んでいる方がいるようなら、自分は本当はどうしたいのか、真の自分の声と向き合ってみてください。そしてその感情は解放してあげてください。
相手に伝えるかどうか、恋愛するかどうかは別にしても、自分を受け入れ、肯定してあげることはとても大事な作業になります。そして、相手に想いを伝えようと思っている方へは、一歩踏み出す勇気を持ってみてください。想いが届かなかったとしても、決してマイナスな経験にはならないと、私の経験からそう思っています。
私が今、自分と向き合って学んだ中で、最も大きなことは、「今を生きる」ということ。”人生は、刹那の連続”と言われますが、過去を悩んだり悔やんだり、未来を悲観することではなく、今この瞬間を精一杯生きることの、積み重ねであるということ。その積み重ねで変えていける明日があるということ。私も自分の性に対して、過去の辛い経験に悩み、どうせ自分なんかと悲観していました。見ないように、逃げていた、紛らわしていた…真に向き合っては来なかった。
人生一度きり。人の目を気にして、誰かの言う通りに生きても、自分のために生きても、人生。ならば、どの人生を送りたいか。やらずして後悔するより、何事も行動してみることの方が、悔いはないと思うのです。あきらめなで欲しい、負けないで欲しい、そう思うのです。
※当記事は私の旧運営ブログ「LGBT あなたと心をつなぐブログ」にて2020年9月30日に投稿した記事です。